危険極まる核抑止力依存体制

 戦争は最悪の環境破壊行為、とりわけ核兵器使用は環境も人も社会も根こそぎ破壊して地獄と化すものです。日本は非核三原則「持たず、作らず、持ち込ませず」を国是とし、被爆国として、核廃絶を目指しています。ところが、しんぶん赤旗に驚くべき報道記事が紹介されていました。

 1つは、毎日新聞2025年8月1日の記事(「核兵器保有すべきだ」8人 参政党躍進で急増 参院選・当選者分析 | 毎日新聞)で、同紙が行ったアンケートで参院選挙当選者125人の回答を分析したところ、「核兵器を保有すべき」と答えた議員が8人(参政党6人、自民、日本保守各1人)もいたというのです。参政党は、同党のさや議員は選挙運動の中で「核武装が最も安上がりだ」と主張していましたが、さや議員だけの特異な主張かと思っていましたが、参政党としての主張なのかと思われ、恐ろしい。

 もう1つは、共同通信2025年7月26日報道(日米、核使用想定シナリオを議論 初指針に調整手順を明記|47NEWS(よんななニュース))です。共同通信の報道を一部引用しますと、「日米両政府が、米国の核兵器と通常戦力による日本防衛を話し合う定例協議で、有事を想定したシミュレーション(机上演習)を複数回実施、米軍が核兵器を使用するシナリオを議論していたことが26日分かった。昨年12月に「拡大抑止に関するガイドライン(指針)」を初めて策定し、核使用時の政府間調整の手順を定め、日本側が意見を伝えることができる規定を明文化した。複数の両政府関係者が明らかにした。・・・」(太字は引用者による)この報道を読みますと、核兵器を持つ米国は”有事”の場合実際に核兵器を使用する事態を想定しており、日本が米国の核抑止力に依存するということは、米国の核使用シナリオづくりに日本も参加することになるわけで、恐ろしい。

日本共産党の山添拓議員は、8月5日衆議院予算委員会で、この共同通信の報道を取り上げ、政府を追求しています。その要旨を述べたしんぶん赤旗記事(2025年8月6日)を紹介します。