府知事選挙 各候補者 『マニフェスト』の中から環境政策比較

 今回の府知事選挙でも各候補者がどんな意識・意見をもって臨んでおられるのか、『マニフェスト』の中から取り出し比較してみました。
 ご参考にしてください。(JCP-ECO事務局)

 2008年1月27日投票で行われる「大阪府知事選挙」は、これまでの府政がすすめてきた、府民にはがまんと自助をおしつけ、府の業務には「民間委託化」や独立行政法人など「民間会社化」を強行し空洞化をすすめ、格差と貧困化が顕著になり、「府民の悲鳴」が聞こえてくる中で行われます。緊急的な府民生活応援政策に合わせ、全国平均の2倍にのぼる「ぜん息患者」の増加、「アスベスト被害」、土壌・水質汚濁、食品の安全・安心などに加え、全世界的課題である「温暖化防止対策」にどう取り組むか?など、環境問題を地域政治の課題にすることが問われています。
 新年、1月7日報道の朝日新聞「国民意識調査」では、地球温暖化温暖化はじめ「選挙で投票するときに政党や候補者の環境問題への取り組みを考慮するという解答が70%を越えています。本ホームページでも訴えてきましたが、いよいよ「環境政策」が「政治課題」にのぼる情勢になってきました。

  梅田章二候補
災害に強く・人と環境にやさしい街づくり
・環境問題担当副知事を置いて「環境」を府政の最優先に
① 環境問題担当の副知事を置き、全庁あげて環境対策に取り組みます。
②地球温暖化防止のために、大阪府独自のCO2削減目標を達成し、京都議定書に基づく温室効果ガスの削減目標の達成を府内企業に引き続き強く求めます。また、太陽光発電や廃材燃料など自然エネルギーの普及にNPOなどと協力して取り組みます。
③ヒートアイランド対策と、自然環境の保全・回復のために、河川の浄化,間伐への援助強化や間伐材活用の拡大など林業振興と里山やため池の保全、公園、緑道の整備、市街地の緑化をすすめます。現在の道路計画は環境の視点で見直すとともに、府内の緑地、水辺環境、公園、里山、歴史遺産を緑道で結ぶ「緑と歴史のおおさか回廊計画」を作成し、計画的に推進します。
④ごみの減量化をはかり、最終処分場確保のためなど大阪湾の埋め立ては新人工島を祭儀に中止します。失われた大阪湾の自然海岸を少しづつ取り戻し、「チヌの海」を再生します。
⑤「食の安全・安心条例」は、企業への立ち入り調査もできる実行力のあるものに改正し。府民の食の安全・安心を守るとともに「喰いだおれ」の大阪ブランドを守り、食品産業の健全な発展を期します。
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橋下 徹候補
「おおさか」を笑顔にするプラン
環境政策は一切なし。
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熊谷 貞俊候補
プロジェクト・クマ
 「府民の生活が第一」
未来へのプレゼント,水と緑の豊かな大阪。
「環境を守り、地球温暖化を防ぎます」
・大阪の貴重な資源である「水・山・緑」を守り、グリーンベルト構想をさらに進めて、ハイキング道の維持管理など、府民の憩い、安らぎを創出する自然環境整備に努めます。
・間伐を促進し、都心を囲む山林の環境整備に取り組みます。
・「川・海」の浄化に努め、水に親しめる環境を推進します。
・大気汚染に歯止めをかけるとともに、CO2
に代表される地球温暖化物質の排出削減に取り組みます。
・街の緑を増やし、都心のヒートアイランド化、地球温暖化を防ぎます。
・リバーフロントを整備し、市民が憩える水辺の環境づくりをすすめます。