宮原たけし議員 20070226代表質問から抜粋
環境対策では、京都議定書の温室効果ガスの削減目標の達成が必要です。
温暖化ガスの中心のCO2は大阪では2002年度で1990年に比べて4・7%増です。
府は、昨年の4月から、「地球温暖化防止条例」をつくり2002年度に比べて725万トンの温室ガスの削減を2010年までに行う計画ですが、これが出来れば、1990年比9・4%削減になります。目標達成のカギは、1つは、多くのエネルギーを大量に消費する企業の協力。2つは、建築物や家庭の省エネ対策。3つは、自動車排ガスの抑制やバイオディーゼル燃料の使用をバス事業者に大きく広げるなどです。年度毎のチェックや企業への要請など、目標達成の具体的保障について、それぞれ答弁を求めます。
次に、廃プラスチック処理施設による環境被害について質問します。 2月7日の新聞に、寝屋川市内の廃プラスチック再生工場から、国基準の2・6倍の「ベンゼン」が検出され、長期に接取すると発ガンのおそれがあるとの報道がありました。この調査は、東京大学大学院の柳沢幸雄教授が調査・分析したもので、すでに岡山大学大学院の疫学調査で健康被害も明らかになっています。2004年9月議会で、わが党に、知事は「環境に配慮した設計、必要な調査と情報公開などを事業者に指導する」と答弁しています。
まず、府が責任を持って有害物質と健康被害の調査を行い、環境対策をとるよう指導すべきではありませんか。また、4市合同の廃プラ処理場施設は、住民合意と環境被害を出さない保障がない限り、建設を認めるべきではありません。それぞれ答弁を求めます。
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次に箕面の山の開発についてです。
昨年12月、テレビ局が「衝撃の新事実、箕面の滝が電気仕掛けの人口の滝に」と報道し、今月13日、他局が「税金750億円がムダに?巨額赤字必至・大阪の仰天ニュータウン開発」と放映し、水・緑開発や箕面トンネルに対する府民の疑問が広がっています。
水緑開発は当初、総事業費が2011億円で、税金投入は不要と称して始められたが、2001年に需要が見込めないため工事が中断されました。その後、わが党の再三の忠告も聞かず周辺地価も下がる一方なのに、02年に赤字見込み750億円を税金で補うことにして、工事が再開されました。ただちに税金投入を打ち切るべきです。
総事業費813億円の箕面トンネルは、水緑開発のためですが、通行料は往復1200円もかかります。工事の結果、大量の水が湧き、滝が細くなりました。滝を少しでも戻すように、わき水をポンプで山に返し、電気代は年3千万円もかかります。本当にひどい話です。
2019年開通予定の第2名神で、約5㎞の第2箕面トンネルが建設され、滝がまた、細くなりかねません。知事は関西の景勝地・箕面の滝を、さらに細くする第2箕面トンネル建設中止を事業主体に申し入れるべきです。それぞれ答弁を求めます。
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質問内容の全文
http://jcp-osakahugikai.com/katudou/2007/2007-02/200702283miyahara.html