この法案は、菅内閣が学術会議会員候補6名を任命拒否し、その理由を説明をしないまま、今度は、現行の学術会議を解体し、新たに政府の監督下に置く学術会議を新設するものです。塩川鉄也議員が「戦前の日本が学術を政治に従属させ、学術が戦争遂行に加担したことへの痛苦の反省の上で、『「学問の自由』」を保証する憲法に立脚して出発している」という現行の体制を否定して新たな学術会議を作るものです。
特に日本維新の会の三木圭恵議員が、質疑中に日本共産党に関してとんでもない暴言をしたことに対して、塩川議員は「日本共産党が学術会議に不当に介入、干渉していた」かのようにいうことは、全くの歪曲であり、「むしろ、そのような暴論は、統一教会の主張を丸写ししたもの」であると、厳しく批判しました。
なお、三木圭恵議員はさらに「大学がもっと進んで防衛技術の研究に貢献していただきたい」と「軍事研究」を推進するように主張しました。
また、酒井担当相は、「特定のイデオロギーや党派的な主張を繰り返す会員は、・・・解任できる」と回答しました。「任命拒否」でなく、これこそ、政府に「異なる意見の会員」を排除することなります。